Sunday, December 22, 2024 18:19

Archive for the ‘レコーディング’ Category

ドラム録り

月曜日, 9月 15th, 2008

 前回レコーディング素材が揃うのを待たずして、ドラムだけ次の曲をどんどん録っていくことにしました。前回の反省を踏まえてますよ。
(1)レコーディング前はしっかり練習
 もう随分ライブでこなしてきた曲ばかりです。「AIRMIND」「GIPCY」「All for ONE」。さらにレコーディング前に練習の日を設けました。ただ、この曲をクリックと一緒にやるのは初めてで、こんなに
慣れているはずなのに、どうして曲が終わったときに一拍ずれてるの?というものもありましたが。。。そういう演奏をしていたのね、と反省することしきり。
(2)ドラム録りの日はドラムだけ録音
 私とドラムの鈴木さんの二人でスタジオに入ることにしました。今回はいつもの練習と同じ3時間です。また、あまり細かいスケジュール設定はやめて、優先順位を決めてできるところまで、ということにしました。録音時の集中力を維持できるようなゆとりで、結果的に用意していたネタは全てこなせました。
(3)その他
 スネアマイクはSM57を用意、これは別な日にでも結果報告します。D3200の設置場所はドラムの斜め横になるべく離れて置いてみたところ、振動でHDDエラーを起こすことはありませんでした。ヘッドフォンは、耳を覆う形のものを用意しました。自分のダイレクトな演奏音がききづらくなるんじゃないか、という心配があったのですが、鈴木さん曰く「ドラムの音が小さくもこもこ聞こえたほうが、クリックとあわせやすく叩きやすかった」とのこと。
 さらに、今回は曲のパーツ毎に区切って録ってみました。集中力も維持でき、やり直しもすぐにできました。特に録り直しの「overwork」については1コーラス分とオープニング・エンディング・ユニゾンをそれぞれ録り、編集で同じ部分はコピペして1曲仕上げちゃおうという企みで、録音時間の短縮もはかりました。

080915_REC3.jpg

D3200の設置はドラムの真正面は避けて。

 この録音会を終えての鈴木さんの感想。「学校で居残り練習しているみたいだったけど、納得いくまでやり直しできてよかった」とのこと。確かに、前回より格段に良い演奏で録れたと思います。さぁ、編集してメンバに配らなきゃです。
つづく

1曲目完成「Forward the Sun」

日曜日, 9月 14th, 2008

 ということで、1曲目は素材が揃ったので形にしてみました。あずみー作曲の「Forward the Sun」です。途中の変拍子は変態すぎてカウント苦労しましたが、クリックを工夫することでメンバの演奏が合うようになりました。お聴きください!
http://musictrack.jp/musics/7603
つづく

初のバンド録音会(4)反省編

土曜日, 8月 30th, 2008

 レコーディングの反省です。
 まず、考えれば当たり前のことですが、レコーディングに望む際はしっかり練習しなきゃです。特に今回は慣れていない新曲を選んだのが失敗でした。次回はみっちりバンド練習の機会を作ってからレコーディングに望むこととします。
 次に、今回ドラムのみのレコーディング時間を設けたことは良かったのですが、その間に待っているメンバーは、待っているだけでも疲れるということが判明しました。次はドラム録りだけの日を設けることにします。
 マイクですが、トップのコンデンサマイクの音は私の予想を超えてきれいでした。さすが21世紀の機材です(しつこいって?)!しかし、スネアに当てたSM58の音はいまいちで、MIXでは使えないと感じました。SM57、買っちゃおうかなぁ。。。
 HDD MTRが振動に弱いというのはよくわかりました。ドラムの真正面はNGです。ちょっと斜めでなるべく遠くにするべきですね。
 ドラム録りでヘッドフォンからクリックを聴いて叩いてもらったのですが、iPod用のイヤフォンを使用してもらったところ、叩いている間にヘッドフォンが落ちそうで気になったとのこと。イヤフォンだと生音もそれなりに聴けて良いかな、と思いましたが次回はちゃんとしたヘッドフォンで試してみることにします。

 さぁ、なんだかんだあってドラム録りが満足のいく状態ではありませんが、とにかく今の自分たちの実力のまま形にしちゃいましょう。次はドラム以外のパートを各自の家で録音です。
つづく

初のバンド録音会(3)

金曜日, 8月 29th, 2008

 Take1ではメンバ全員がアンプから流されるクリックを聴いて演奏するのですが、練習が十分でない新曲を選んだことが災いし、演奏がクリックに合いません。そりゃ初めてクリック君と演奏するのですから、しかもこの曲は変態な変拍子が含まれていたりで、一発で合うわけないよなーorz。。。
 でもまだスタジオの残り時間は3時間もあるので、とにかく録ってしまおー(-o-;)/
 Take3でクリックを外した演奏を録ったときにまた事故が。クリックという拘束具が外れたドラムが勢いよく叩くことで、そのすんげー振動がドラム真正面に鎮座していたMTRを直撃、"write err"で演奏中に止まってしまったのです。そういえば、マニュアルにそんなこと書いてあったっけなー。HDDのMTRは鎮座の位置もちょっと考えなきゃいけないことを学びました。
 そうこうやっているうちに、1曲目は19:30に5テイクをやり終えました。慣れないメンバーは私も含め既にクタクタ。小休止をとり、さらにハードな2曲目に。これは1曲目以上にクリックに合いません。ドラム録りは、パーツを分けて録りましたがそれでもなかなか大事なところが決まりません。そうこうしているうちに19:40に。エンディングのOKテークも録れないまま2曲目は打ち止め。また今度とりなおしますよトホホ。。。3曲目はないガッツを振り絞って予定時間で終了、何とか時間通りスタジオを後にしました。メンバのみなさん本当におつかれちゃん。

つづく

初のバンド録音会(2)

木曜日, 8月 28th, 2008

  レコーディングの日は、スタジオとレンタルマイクは4時間押さえました。短い時間なので、進行をスムーズに進めるために段取りを決めてあらかじめメンバーに連絡しておきました。

17:00-18:00:セッティング、音合わせ
18:00-18:40:Forward the Sun レコーディング
  Take1:全員 クリック付き リハーサル
  Take2:全員 クリック付き リハーサル(Take4,5のドラムガイド用に録音)
  Take3:全員 クリックなし 本番
  Take4:ドラムパートのみ(ヘッドフォンでガイドを聴きながら)
  Take5:ドラムパートのみ(ヘッドフォンでガイドを聴きながら)
18:40-18:50:小休止
18:50-19:30:Overwork
  要領は上と同じ
19:30-19:40:小休止
19:40-20:20:Festa
  要領は上と同じ
20:30-21:00:撤収

 Take1,2のクリックはアンプからかんかん鳴らしてみんなで合わせます。ここで録ったドラム・ギターの素材は必ずクリックがかぶるので作品としては使い物になりませんが、これを元にドラム録りをTake4,5で行い、スタジオを出てから各パートは自宅で差し替えを行う企みです。

 さて、メンバーは時間通りに揃い、セッティングも10分前倒しで終わりました。これから録音となるのですが、思いもよらない問題が起きてしまうのです。

つづく

初のバンド録音会(1)

火曜日, 8月 26th, 2008

 いよいよバンドでの録音です。まずは機材の話から。録音で大事なマイクはあらかたスタジオからのレンタルです。いつも利用しているスタジオはドラムレコーディング用のマイクセットの貸し出しがありますので、それを利用しました。
http://www.cloud-9-studio.com/rec01.html

 マイクはオーバーヘッドにRODE NT-5×2、バスドラにはAUDIO TECHNICAのATM25×1、スネアにはスタジオ常備のSHORE SM58×1の計4本、ギターはアンプにSHORE SM58を1本、ベースはラインでMTRに引きます。マイクレンタルセットにはTAM用のマイクが3本もありましたが、セットして試す時間がないだろうということで断念しました。キーボードは、スタジオのアンプミキサーに入れた後にAUX OUTからMTRに引き入れるという技で、アンプで音を出しながらもMTRに録音する方式をとりました。さらにMTRのクリックはMTR AUX OUTからスタジオのアンプミキサーに、シンセガイドはMTRのMIX OUTからスタジオのアンプミキサーに。。。もうほとんど蜘蛛の巣です。もっとシンプルにできないものかちょっと悩みました。

080826_REC1.jpg
セッティングの図その1:MTRは中央に、ベースはエフェクタのステレオラインアウトの片方から直接とりました。

080826_REC2.jpg


セッティングの図その2:ギターアンプにマイクを当ててMTRに入れてます。

080826_REC3.jpg


セッティングの図その3:ドラムはマイク4本、位置が大事なのはわかっちゃいますがあまりこだわる時間がないので適当です。レンタルマイクセットにはTAM用が3つもありますが、これも時間の関係でカット。。。

080826_REC4.jpg


セッティングの図4:私のブースはMTRメイン、キーボードはあさっての方向を向いて演奏です。

つつく

レコーディング準備(2)

月曜日, 8月 25th, 2008

 バンドでレコーディングするにもいろいろ方法があります。ドラムから1パートづつ録る、バンドで一発録音するetc…悩んだあげく、今回はいろんな情報を参考に、バンドでまずガイドとなる演奏をクリックを聞きながら一発録りをして、その後1パートづつガイド演奏を聴きながら丁寧にパートを差し替えていく方法を試してみることにしました。
 やはり今から録るなら新曲を録りたい、ということでまだライブでご披露したことのないあずみーの「Forward The Sun」と私の「Overwork」、さらに一昨年できたばかりの新?曲「Festa」の3曲を選択しました。バンドのメンバーには練習するよう伝えた上で、MTRには(念のため)シンセの全パートガイドとクリックガイドを入れました。丁度お正月休み、妻の実家では時間がたくさんあるので、畳部屋を占拠させていただき、黙々とMTRに向かい録音するのでした。

080825_REC1.jpg

 

妻の実家の畳部屋を占拠させていただいた、の図

つづく

レコーディング準備(1)

日曜日, 8月 24th, 2008

 今回のレコーディングはそれなりにきれいな作品を、ということでまずは勉強することにしました。特に昔バンドの1発録りをした際に、どうもドラムの録音がイメージ通りに行かなかったのが気になり、プロが実際に録っているのだから何か秘密があるに違いない、と。
 参考にさせていただいた本やブログを紹介させていただきます。これらには本当に助かりました。ありがとうございました!

◆Let's! めちゃ録れ☆マイ・ソング 僕らの曲を今日からバンド録音&自宅録音!(CD付) (リットーミュージック・ムック サンレコ・ビギナーズ・ムック) (ムック)

 マンガが入っていて、ハンドレコーダで一発録りするところから、MTRで多重録音するところまで一通り入っています。記事に連動したCDがあり、ドラム録りの記事など本当に参考となりました。
 記事には、自分たちの演奏は録って聴いてフィードバックかけて上達する、とあります。あーこのサイクルが私のバンドにはすっかり抜けていましたよ。録るのはライブの時くらいで、それを聞いてそのときだけは反省するのですが。。。きっとこのレコーディングはこの意味でもバンド上達のきっかけになるに違いない、そう信じます。

◆音を大きくする本 (Stylenote Nowbooks (3)) (単行本(ソフトカバー))

 きっと録った後に加工をしないと、イメージの音ができないのではないかという推測の元、期待半分興味半分で買ってみましたが、予想を大きくずれて(超えて)役に立ちました。特にコンプ・リミッター・イコライザー。。。私に欠けていた知識を補ってくれ非常に助かりました。お恥ずかしいことに、この本を読むまでイコライザーは削る方向に使うべき、とかが理解できなかったものですから。
 
◆植田尚樹のブログってる場合か?
 姫路在住のミュージシャンです。実践、バンドレコーディングという連載が参考になりました。ドラムの音は、鳴らしている段階でいい音でないといい音で録れない、というジャングルの掟に目から鱗です。レコーディングは、私のドラム音に対する変なこだわりを捨てて取り組むことができました。いい音ではなく、いい音楽を。

つづく

レコーディングしよう!

金曜日, 8月 15th, 2008

 社会人フュージョンバンド「DFW」も結成してもうすぐ10年になろうとしています。その間、オリジナル曲もけっこうやってきたことですし、バンドメンバのスキルアップも狙ってバンドレコーディングをやってみることにしました。
 レコーディングと言えば、高校生で初めてシンセサイザーを手に入れた頃は、ラジカセ2台を使いカラオケミキシング機能を使って多重録音を楽しんだものです。大学生のころは4TrのカセットMTRを使って仲間とアルバム作りをしていました。どちらも、時間の制約があったりやり直しもきかない、ということで精一杯作り込めなかった反面、完成したものを聞くと何ともいえない満足感に浸れるものでした。当時の私にとってレコーディングは、非常にエキサイティングな音のプラモデルを作るような、バンド活動とは全く別な遊びでした。
 社会人になり、前に所属していたバンドでライブを終えた次の週に、ライブのオリジナル5曲をスタジオ一発録りしたことがありました。8TrのカセットMTRを使い、セッティング/片付け含めて4時間しかありません。1曲の持ち時間は30分となり、もう黙々と4~5回/曲づつ演奏し続けましたね。後で気づくと半分のトラックはdbx(ノイズリダクション)をかけ忘れていたりで結構失敗しましたが、良い経験でした。バンドで録るというのは、十分な準備と高い体力と集中力がいるのです。
 さて時代は21世紀になり、我々アマチュアミュージシャンにもハードディスクを使ったデジタル録音が手軽にできる時代になりました。しかも、完成品はWebで配信できるではありませんか!なんて時代だこんちくしょう。こんな時代のバンド録音なのですから、少しは時間をかけてでもきれいなものを作ってみようではありませんか!という思いでプロジェクトは始動したのです。
つづく