この連休は、今回のMIXで一番の難曲である「AIRMIND」の仕上げです。最近TRITON内蔵エフェクトを通したりして試行錯誤していましたが、今回は飛行機乗りのアツい魂の曲ということもあり、MIXも男らしくD3200だけでやってやろうじゃないか!なんたってサンレコのコンプ特集や先出の「マスタリングの全知識」で得た知識できっとできるはずさっ!ということで、特に肝心のドラム・ベースにそれぞれインサートエフェクトをあてがい、またいつもの試行錯誤してみました。
ちょっとうまくいったので、記録のために写真貼り付けておきます。
■バスドラ&ベース
この2つは必ず音域が重なってしまい、処理をしないとバスドラがベースに消されてしまうことはいやというほど経験しました。EQでバスドラは50Hzくらい、ベースは100~300Hzくらいにピークをづらしてやればよいですね、先生!
※バスドラのEQとコンプの設定
※ベースのEQとコンプの設定
■スネア
。。。結局、トップのコンデンサマイクが綺麗にスネアも拾ってくれているので、ボリューム小さめで補佐程度の役割です。
■ドラム(トップ)
ここのトラックは重要。つぶをそろえて、明るめに処理すると作品自体の聞こえがよくなります。
この土台の上に、あずみーのギターとTRITONのピアノをガツンと乗せ、オープニングのオーケストラシーケンスを付けていちおう完成!これまでならこの結果をMySoundに掲載するのですが、今回は「マスタリングの全知識」に書かれている項目が頭をよぎりました。アーチストとしてではなく、聴く側の立場ではどうか?
まず、オープニングのオーケストラシーケンス。聴く側は、あのシーケンスの先に本編があると気づかずに聴くのをやめてしまう恐れがあるんじゃないだろうか?作者としても聴いて欲しいのは本編ですし、ここはばっさり削ることとしました(※2)。
次に、いつも躊躇するファイナルエフェクトのマルチバンドリミッターで音圧を上げるかどうか?家のモニタスピーカーやモニタヘッドフォンで聴く限りではいつもいらないと思うのですが、いろんな環境で聴かれることを考えると、少しは必要かと。かけるかどうかは作品にもより、「GIPCY」は結局ファイナルエフェクトかけずに成功しましたし(※1)、今回も両方試してかけることにしました。
いつも悩むマルチバンドリミッターの今回の設定。CD Masterプリセットから、ちょっと軽めにエディット。
今回は音圧を上げると決めた以上、男らしくとことん音圧を上げてやる!ということで、「音圧を上げる本」にも書いていたとおり、空いている空間を埋めるようなパッド音も追加しました。ちょっとやり過ぎたかな?できあがりはMySound(※3)でご確認ください。
http://musictrack.jp/musics/8583
※1:music track移転に伴い、マルチバンドコンプかけた版にしてしまいました。
※2:music track移転に伴い、削除したオープニングシーケンスを付けました。
※3:閉鎖されました。URLは、移転先のサイトです。
つづく