Sunday, December 22, 2024 13:18

Archive for the ‘レコーディング’ Category

男らしいMIXを!?「AIRMIND」完成

日曜日, 11月 2nd, 2008

 この連休は、今回のMIXで一番の難曲である「AIRMIND」の仕上げです。最近TRITON内蔵エフェクトを通したりして試行錯誤していましたが、今回は飛行機乗りのアツい魂の曲ということもあり、MIXも男らしくD3200だけでやってやろうじゃないか!なんたってサンレコのコンプ特集や先出の「マスタリングの全知識」で得た知識できっとできるはずさっ!ということで、特に肝心のドラム・ベースにそれぞれインサートエフェクトをあてがい、またいつもの試行錯誤してみました。
 ちょっとうまくいったので、記録のために写真貼り付けておきます。
■バスドラ&ベース
 この2つは必ず音域が重なってしまい、処理をしないとバスドラがベースに消されてしまうことはいやというほど経験しました。EQでバスドラは50Hzくらい、ベースは100~300Hzくらいにピークをづらしてやればよいですね、先生!
※バスドラのEQとコンプの設定
EQ_01.jpg COMP_01.jpg
※ベースのEQとコンプの設定
EQ_05.jpg COMP_05.jpg
■スネア
 。。。結局、トップのコンデンサマイクが綺麗にスネアも拾ってくれているので、ボリューム小さめで補佐程度の役割です。
EQ_02.jpg COMP_02.jpg
■ドラム(トップ)
 ここのトラックは重要。つぶをそろえて、明るめに処理すると作品自体の聞こえがよくなります。
EQ_03.jpg COMP_03.jpg
 この土台の上に、あずみーのギターとTRITONのピアノをガツンと乗せ、オープニングのオーケストラシーケンスを付けていちおう完成!これまでならこの結果をMySoundに掲載するのですが、今回は「マスタリングの全知識」に書かれている項目が頭をよぎりました。アーチストとしてではなく、聴く側の立場ではどうか?
 まず、オープニングのオーケストラシーケンス。聴く側は、あのシーケンスの先に本編があると気づかずに聴くのをやめてしまう恐れがあるんじゃないだろうか?作者としても聴いて欲しいのは本編ですし、ここはばっさり削ることとしました(※2)。
 次に、いつも躊躇するファイナルエフェクトのマルチバンドリミッターで音圧を上げるかどうか?家のモニタスピーカーやモニタヘッドフォンで聴く限りではいつもいらないと思うのですが、いろんな環境で聴かれることを考えると、少しは必要かと。かけるかどうかは作品にもより、「GIPCY」は結局ファイナルエフェクトかけずに成功しましたし(※1)、今回も両方試してかけることにしました。

COMP_MST.jpg

いつも悩むマルチバンドリミッターの今回の設定。CD Masterプリセットから、ちょっと軽めにエディット。
 今回は音圧を上げると決めた以上、男らしくとことん音圧を上げてやる!ということで、「音圧を上げる本」にも書いていたとおり、空いている空間を埋めるようなパッド音も追加しました。ちょっとやり過ぎたかな?できあがりはMySound(※3)でご確認ください。
http://musictrack.jp/musics/8583
※1:music track移転に伴い、マルチバンドコンプかけた版にしてしまいました。
※2:music track移転に伴い、削除したオープニングシーケンスを付けました。
※3:閉鎖されました。URLは、移転先のサイトです。
つづく

書籍「マスタリングの全知識」購入

土曜日, 11月 1st, 2008

 今日は本の紹介を。先週末に出たばかりの題記書籍をすぐさま入手し、読みましたよ。今月のサウンド&レコーディングマガジンといい、この本といい、コンプレッサのナイスな情報がたて続けに入手できて助かります。マスタリングはアーチストの感性ではなく、そのコンテンツを聴く側にたって作るんですね。なるほどなるほど。私にはレベルも丁度よく、買って良かったと思います。

つづく

5曲目「ALL FOR ONE」完成

日曜日, 10月 19th, 2008

この曲はDFW用に作ったオリジナル曲の第一号で、安直なのりで作った割には非常に良い出来だなぁ、と自画自賛しちゃいます(^^)v。趣味なので自己満足くらいはできないと、ね。ようやく少しだけMIXのコツが分かってきたような気がします。聴いてやってください!
http://musictrack.jp/musics/10372

アコギのバッキング処理

木曜日, 10月 16th, 2008

今回は、公開されたばかりの「GIPCY」で使った小技を一つ。
途中ピアノソロの部分はギターのカッティングが入るのですが、ピアノを中央で深いリバーブをかけるとなると、カッティングギターは真ん中に邪魔にならないように音を広げたくなりますよね。その場合はコーラスエフェクターかけたりするのも良いのですが、今回は”左右の音のタイミングをずらす”という技を使ってみました。
あずみーから送られてきたカッティングギターのソースは、もともとステレオで軽いリバーブかなんかがかけてあるようでした。この左側トラックのみInsert機能を使って少し遅れて音が出るようにします。

GIP_01.jpg


実験してみましたが、今回の場合は1拍を96分割したうちの3つだけずらすと、いい感じになりました。また例のごとく、かける前とかけた後で聞き比べてみてください。
GIPCY_ACG.mp3
結構聴き心地がよいです。
で、本編ですが、ピアノの深いリバーブとなると、シンセパッドをかませたくなってしまい、音像がギターカッティングとかぶってしまってせっかくの聴き心地の良さがあまりわからなくなってしまいました。また機会をつくって、ギターカッティングとかぶらないシンセパッドを研究してみます。
つづく

4曲目「GIPCY」完成

木曜日, 10月 9th, 2008

先日増やんがレコーディングに来てたくさん録音できたので、今度は私のMIXの宿題が山積みです。一つ一つ片付けていかなくては。ということで、早速4曲目アップされました。今回はDFWのアコースティックナンバーです。ドラム処理やマスタリングについてもちょっと趣向を変えてみましたがいかがでしょうか?そのネタは後ほどまとめてアップします。聴いてやってください!
http://musictrack.jp/musics/7354
※注:曲名は「ROMA」に変更となっています。

ベース音の加工~3曲目「OVERWORK」完成

木曜日, 10月 2nd, 2008

 先日増やんのベース録りでとりあえず「Overwork」の素材がそろったので、編集とMIXを行います。が、どうもベースの直録りでは音圧がすごいし、もこもこした感じです。よーし、いつぞやの本に書いていたエフェクターの段重ねで何とかしてみよう!ということで前にドラムの音処理でやったようにTRITONの内蔵エフェクトを通すことにしました。
 まずは可聴域を下回るような超低音を整理。D3200のチャネル別イコライザはAUXへの出音にかけることができるのでこれを使いました。

OVW_B_EF2.JPG

 D3200のAUX OUTからTRITONのINへ、TRITONのOUTからD3200のトラック入力へ。
 OVW_EF3.JPG OVW_EF4.JPG
 TRITONのエフェクタ設定。コンプレッサで音の粒をそろえ、エキサイタで倍音付加、さらによくわからないのですがアンプシュミレータなるものをかけると何となくいい感じになったのでかけてみました。

OVW_B_EF1.JPG


 ということで例によって、また加工前と加工後の比較です。
OVW_BASS_EFF.mp3
 シンセリードもスペーシーな感じにしたくて音から作り直して録り直し、その他なんやかんやで作品完成しました。いつも作品掲載しているところの無料で掲載できる容量を超えてしまうので、この曲のアップから有償会員になっちゃいました。なぜだか審査も早く、もうアップされています。聴いてやってください。
http://musictrack.jp/musics/6594
つづく

ベース録り

水曜日, 10月 1st, 2008

 今回は、ベースの増やんが我が家に自パートの録音にやってきました。彼もD3200買って持っているのですが、どうもこういう機械の使い方を勉強する気になれないらしい。まぁ、仕事も大変そうだし、当面は仕方がないか。
 ベースパートで録れていない曲はたくさんあるのですが、あまりやり過ぎても集中力が続かないので、今日のところは4曲にしておきました。
 録音は間に何も挟まず、D3200にベース直結です。何かあれば後から編集しますよ。

OVW_BASS.JPG


 ということで今日のノルマはとりあえず終了。また別な日に来てください、というか、自分のD3200使ってあげてください。
つづく

2曲目完成「Festa」

土曜日, 9月 20th, 2008

 実は、まだベースが全てちゃんと録れているわけではないのですが、ちゃんと取れた部分をコピペして1曲仕上げてしまいました。しばらく練習し、もっとメンバの演奏がこなれてきたらまた録りなおしたいな。とにかくお聴きください!

http://musictrack.jp/musics/6868
つづく

ドラムパート加工

水曜日, 9月 17th, 2008

 ネタはドラムの話がほとんどですが、続けます。「Festa」という曲のドラム録音の結果がおもわしくないのです。どうも迫力がない。なんだかフロアタムを撫でているような音なのです。ドラムの鈴木さんにクレームしたところ、「あのタム廻しは撫でてしか叩けない」ということでした。7分程度の曲の頭から最後まで、延々フロアタムがリズムを刻むことでリズムの重さ、大地の響きを表現したかったのですが、なかなか人間が一人で表現できるようなアレンジではなかったのですね。スミマセン。。。
 その筋の情報によると、ドラムの音にはディストーションをかけると迫力が増すとのこと!この曲で試さずにどうする!ということでやってみました。ところが、D3200内臓エフェクトではステレオでディストーションをかけることができない、ということが判明。片方チャネルづつやるか、と悩んでいましたが、突如ナイスなアイデアが!
 シンセのTRITONにはディストーションとステレオの外部入力がある、D3200には2系統のAUX出力がある!ということで、TRITONのディストーションを使うことにしました。
 まず素直に1系統のディストーションにステレオ入力してみたところ、モノラル出力となってしまいました。TRITONのディストーション回路はステレオ対応されていないのです。まぁ当然か。TRITONのエフェクトはパラレルで5系統使えるので、迷わずL・R別にディストーションを分けて対応することでうまくいきました。

080917_TRI_DIS.jpg

 音の違いはこんな感じです。前半が加工前、後半が加工後です。
DR_DIS.mp3
 結構いい感じです。たまに音が割れるのはディストーションなので仕方がないか。
つづく

スネアのマイク

火曜日, 9月 16th, 2008

 ドラム録音した結果を確認してみると、スネアのパートが他の楽器のかぶりも多くもこもこしていていまいちでした。あのマイクの位置ならば、TAMやHHがかぶるのも当然ですがスネアよりかぶり音が大きいってどういうことだ?との疑問を持ちました。マイク位置の問題か、そもそもプレイヤーがそういうバランスで叩いているのか、いやいやマイクそのものの問題か?
 確かにここのマイクはボーカル用のSURE SM58で録っていました。仮にマイクを変えてかぶりやもこもこが直るのなら。。。ということで、ネットの情報ではスネア録りにもよくつかわれているらしいSURE SM57を購入しちゃいました。

080916_SM57.jpg

 で、録りなおしてみましたとも!「Overwork」のスネアマイク部分だけ一部聴き比べてみましょう。前半がSURE SM58,後半がSURE SM57です。
SM58_SM57.mp3

 全体的に明瞭になり、音のかぶりは若干少なくなったように思います。明瞭になったといってもジャリってかんじがありません。これが本当のスネアの皮の音なのでしょう。スネアのジャリっとしたところは、きっとスネアの下にもマイク当てなきゃ入らないんじゃないか、と思います。よし、もう一本SM57買っちゃおうかな。
つづく