Monday, December 23, 2024 05:47

第三回ドラムレコーディング その2

11月 27th, 2008

 これまでドラムはBD×1、SD×1、オーバートップ×2の計4本でしたが、今回はBD×2、SD×2、オーバートップ×2の計6本でチャレンジです。今日はそのなかのバスドラ部分の紹介をします。
 バスドラはこれまでオーディオテクニカ社のATM25をバスドラの穴に無造作に突っ込んでいましたが、今回はバスドラの外の皮の音も追加してみよう、ということで、これまでスタジオのレコーディングマイクレンタルセットに含まれていたのに使っていなかったゼンハイザー社のMD421MK2をバスドラの外の皮に10cmほど空けてつけてみました。

081123_DR_MIC_BD.jpg

 さすがに外のマイクのほうは、ハイハットの音を拾っちゃいますがそんなのかんけ~ね(略)。。。
早速音を聞いてみましょう!最初はバスドラの穴の中の音のみ、次に新たに付けた外の皮の音のみ、最後に両方をMIXした音です。

#us_bd1.mp3

 。。。あまり皮の音があってもなくても変わらないような気もしますが、あとからEQ/COMPで音を作ると印象が違います。いい感じで太~くなりますよ。その音は作品の完成でお披露目ということで。
つづく
 

第三回ドラムレコーディング その1

11月 26th, 2008

 どんどん作品作りは進みます。この日は、またドラム録りです。ドラム奏者と私の二人でスタジオに入りました。今回録るのは3曲の予定でしたが、時間切れで結局2曲となりました。
 新しい試みとして、マイク6本でのドラム録りに挑戦です。

081123_DR_MIC1.jpg

今回のドラムマイクセッティング全景。

081123_DR_MIC2.jpg

D3200にはマイクケーブルが6本とモニターアウト2系統。スタジオは大友克洋さんの劇画に出てきそうなほどケーブルだらけ。
つづく

KORG D3200のケース

11月 25th, 2008

 これだけD3200の持ち運びをするものですから、ちゃんとした運搬用ケースが欲しかったのです。これまでは、スーツを持ち運びするケースがなんとD3200に大きさがぴったりだったので、これに入れて運んでいましたが、クッション性が皆無とあって安心してブン回したり。。。(しませんが)
 ネットでいろんな方が紹介してくれていたではありませんか。私も買っちゃいましたよ。Gator G-MIXL 1622!

 軽いし、丈夫だし、ぴったりです!D3200のケースでお困りの方は、ぜひ!
081123_CASE1.jpg 081123_CASE2.jpg

「OVERWORK」MIXリベンジ!その2

11月 24th, 2008

 何度も書いたかも知れませんが、今回のレコーディングでは、ドラムやベースは1曲まるまる演奏しているわけではありません。スタジオの借用時間、プレイヤーの集中力などなど、時間に制約があるため、なるべくコピペで済む部分は録音しない方針で進めています。
 で、最初に編集した表題の曲ですが、私もドラムパターンのコピペがまだ慣れていないということもあり、たくさん失敗をしています。つなぎ目がまずくて「パチン」というノイズが入ったり、何故かシンバルが入る場所が1小節づれていたり(これはフェイクなんだと心に言い聞かせて残しましたが。。。駄目ですね)。。。まぁいろいろありましたので、ドラムトラックは一から編集しなおしました。
 録音時には必ず前後に音の入っていないのりしろを作るのですが、そののりしろはカットしないで前後のパートに重ねておくと、とても自然に音がつながります。どうもノイズが増幅されるからってカットしてはなんか空気間が切れる感じがします。

081123_D32DR1.jpg

 どうしてものりしろのないところ同士でくっつけなければならない場合も出てきます。そういうときは、なるべく前後のパターンでリズムが揺らいでところ、シンバル等のリリースが長いものが入っていないところを選びます。さらに、カットする位置は波形を確認した上で、音の立ち上がりの前や完全に音が切れた
位置を選びます。今回の場合、ドラムは4トラック使っていますが、それぞれのトラックでカット部分はゼロポイントを指定するべきでしょう。たとえステレオトラックであってもです。LとRで波形は違い、波の立ち上がりも違う場合があります。変な波形の位置で音をカットすると、「パチン」ノイズが入るだすよ。

081123_D32DR2.jpg

とにかく波形のカットは慎重に。

 こうやってのりしろも含めてドラムトラックを切り貼りして並べていくと、トラック数がたくさんないと困りますね。今回は24トラックも使いました。たくさんトラックあって助かったー(^^)
 ドラムトラックスを並べた後は、2トラックづつマスタートラックにまとめ、マスタートラックのデータを編集トラックにswapすればドラムトラックのクソ面倒くさい編集作業は終了です。
 その先は、これまでに培ったEQとCOMPのノウハウで、作品を仕上げなおしました。以下完成品です。お聴きください。
http://musictrack.jp/musics/6594
つづく

「OVERWORK」のMIXリベンジ!その1

11月 19th, 2008

もう、リベンジ版はアップしちゃいましたが、記録としては残しておこうと思います。
そう、メンバーそろってお気に入りの「OVERWORK」でしたが、前にもお伝えした通り機材側の問題により、44khzモードで録音したギターパートを48khzモードにコンバートした際に尺がずれてしまい、どうもしっくりこないMIXになってしまったのです。機材側の問題については、KORGさんにお伝えしたところ、ロジック的にあり得る現象だそうで(つまり、仕様ということ)、回避策としては、もう一台MTRあるんだから、44khzのギターデータはD1600でアナログ信号にしてから、D3200で48khz録音しなおしなさい、ということでした。なるほど!でも面倒くさいな。しか~し、手間を惜しんでいてはいい作品は残せない!ということでやってみることにしました。

 

まずは、D3200で44khzで録音されたアズミーのギターパートデータを、D1600に移行します。これは、D3200側でCD-RWに該当トラックをWAVファイルに落とし、D1600で読み込む方法をとりました。結構簡単に移行できますね^^
次に、D1600とD3200を同期させなければなりません。D1600側のマニュアルを読むと、片方をMMCマスタでMMCモードはTransmit、もう片方をMMCスレーブでMMCモードをReceive、MIDIケーブルはマスタ→スレーブに一本引く、と書いてあるので試してみたところ、なんとD3200側がどうやっても、MMCマスタ & MMCモード Receive または MMCスレーブ & MMCモードTransmitの組み合わせにしか設定できないのです。がーん。
で、D3200側のマニュアルを見ると、こちらにはMIDIケーブルを相互に接続し、MMCマスタ & MMCモード ReceiveとMMCスレーブ & MMCモードTransmitにそれぞれ設定する、と書かれているではありませんか。D1600側はこの設定も可能だったので、これをためしてみました。
D3200側設定
081119_D32MMC.jpg
D1600側設定
081119_D16MTC1.jpg 081119_D16MTC1.jpg
両方が接続されている、の図
081119_MID3.jpg
MIDIケーブルは2本。その昔、MIDI機材を積み上げてTM Networkのコピーバンドやっていなかったら、きっといまここにはMIDIケーブルなんか2本もなかったかもなー(^^)
081119_MID1.jpg 081119_MID2.jpg
同期、やってみました。D3200の小節数を動かすと、それに併せてD1600の小節数も動く!面白いです。D3200の再生ボタンを押すと、2小節くらいはふにゃふにゃしますがそれ以降はかっちりD1600側も再生が始まります!
準備ができたので、2トラックづつ取り込みを開始。途中の小節からでも録音できるので、作業はスムーズにストレスなく行うことができました。よしよし。
さて次は、ドラムトラックの見直しです。
つづく

こまめにバックアップを!

11月 15th, 2008

BACKUP.jpg半日かけてMIX済み作品のバックアップをとりました。こまめにバックアップしておけば、こんなに時間もかからなかったのですが。HDDはいつ壊れるか分かりませんからね。それでデータがパーになったとなれば、私だけでなくバンドのメンバーにも悲しい思いをさせてしまいますもんね。皆様方も面倒がらずに、バックアップはこまめにとりましょう。

男らしいMIXを!?「AIRMIND」完成

11月 2nd, 2008

 この連休は、今回のMIXで一番の難曲である「AIRMIND」の仕上げです。最近TRITON内蔵エフェクトを通したりして試行錯誤していましたが、今回は飛行機乗りのアツい魂の曲ということもあり、MIXも男らしくD3200だけでやってやろうじゃないか!なんたってサンレコのコンプ特集や先出の「マスタリングの全知識」で得た知識できっとできるはずさっ!ということで、特に肝心のドラム・ベースにそれぞれインサートエフェクトをあてがい、またいつもの試行錯誤してみました。
 ちょっとうまくいったので、記録のために写真貼り付けておきます。
■バスドラ&ベース
 この2つは必ず音域が重なってしまい、処理をしないとバスドラがベースに消されてしまうことはいやというほど経験しました。EQでバスドラは50Hzくらい、ベースは100~300Hzくらいにピークをづらしてやればよいですね、先生!
※バスドラのEQとコンプの設定
EQ_01.jpg COMP_01.jpg
※ベースのEQとコンプの設定
EQ_05.jpg COMP_05.jpg
■スネア
 。。。結局、トップのコンデンサマイクが綺麗にスネアも拾ってくれているので、ボリューム小さめで補佐程度の役割です。
EQ_02.jpg COMP_02.jpg
■ドラム(トップ)
 ここのトラックは重要。つぶをそろえて、明るめに処理すると作品自体の聞こえがよくなります。
EQ_03.jpg COMP_03.jpg
 この土台の上に、あずみーのギターとTRITONのピアノをガツンと乗せ、オープニングのオーケストラシーケンスを付けていちおう完成!これまでならこの結果をMySoundに掲載するのですが、今回は「マスタリングの全知識」に書かれている項目が頭をよぎりました。アーチストとしてではなく、聴く側の立場ではどうか?
 まず、オープニングのオーケストラシーケンス。聴く側は、あのシーケンスの先に本編があると気づかずに聴くのをやめてしまう恐れがあるんじゃないだろうか?作者としても聴いて欲しいのは本編ですし、ここはばっさり削ることとしました(※2)。
 次に、いつも躊躇するファイナルエフェクトのマルチバンドリミッターで音圧を上げるかどうか?家のモニタスピーカーやモニタヘッドフォンで聴く限りではいつもいらないと思うのですが、いろんな環境で聴かれることを考えると、少しは必要かと。かけるかどうかは作品にもより、「GIPCY」は結局ファイナルエフェクトかけずに成功しましたし(※1)、今回も両方試してかけることにしました。

COMP_MST.jpg

いつも悩むマルチバンドリミッターの今回の設定。CD Masterプリセットから、ちょっと軽めにエディット。
 今回は音圧を上げると決めた以上、男らしくとことん音圧を上げてやる!ということで、「音圧を上げる本」にも書いていたとおり、空いている空間を埋めるようなパッド音も追加しました。ちょっとやり過ぎたかな?できあがりはMySound(※3)でご確認ください。
http://musictrack.jp/musics/8583
※1:music track移転に伴い、マルチバンドコンプかけた版にしてしまいました。
※2:music track移転に伴い、削除したオープニングシーケンスを付けました。
※3:閉鎖されました。URLは、移転先のサイトです。
つづく

書籍「マスタリングの全知識」購入

11月 1st, 2008

 今日は本の紹介を。先週末に出たばかりの題記書籍をすぐさま入手し、読みましたよ。今月のサウンド&レコーディングマガジンといい、この本といい、コンプレッサのナイスな情報がたて続けに入手できて助かります。マスタリングはアーチストの感性ではなく、そのコンテンツを聴く側にたって作るんですね。なるほどなるほど。私にはレベルも丁度よく、買って良かったと思います。

つづく

5曲目「ALL FOR ONE」完成

10月 19th, 2008

この曲はDFW用に作ったオリジナル曲の第一号で、安直なのりで作った割には非常に良い出来だなぁ、と自画自賛しちゃいます(^^)v。趣味なので自己満足くらいはできないと、ね。ようやく少しだけMIXのコツが分かってきたような気がします。聴いてやってください!
http://musictrack.jp/musics/10372

アコギのバッキング処理

10月 16th, 2008

今回は、公開されたばかりの「GIPCY」で使った小技を一つ。
途中ピアノソロの部分はギターのカッティングが入るのですが、ピアノを中央で深いリバーブをかけるとなると、カッティングギターは真ん中に邪魔にならないように音を広げたくなりますよね。その場合はコーラスエフェクターかけたりするのも良いのですが、今回は”左右の音のタイミングをずらす”という技を使ってみました。
あずみーから送られてきたカッティングギターのソースは、もともとステレオで軽いリバーブかなんかがかけてあるようでした。この左側トラックのみInsert機能を使って少し遅れて音が出るようにします。

GIP_01.jpg


実験してみましたが、今回の場合は1拍を96分割したうちの3つだけずらすと、いい感じになりました。また例のごとく、かける前とかけた後で聞き比べてみてください。
GIPCY_ACG.mp3
結構聴き心地がよいです。
で、本編ですが、ピアノの深いリバーブとなると、シンセパッドをかませたくなってしまい、音像がギターカッティングとかぶってしまってせっかくの聴き心地の良さがあまりわからなくなってしまいました。また機会をつくって、ギターカッティングとかぶらないシンセパッドを研究してみます。
つづく