Monday, December 23, 2024 00:32

非常に手間かけました「Urban Scape」完成!

1月 22nd, 2009

かなり放置していましたが、作品作りは進めておりましたですとも。ようやく「Urban Scape」と「Q.METALIA」のマスタリングも終わり、本日「Urban Scape」のMySound公開にこぎ着けることができました!
http://musictrack.jp/musics/7405
ドラム録音を11月末に済ませていたのですが、12月は社会人にとっては忙しいですからねぇ。なかなかギター・ベース録りができないうちから、仮録りのままでMIXの音作りをはじめ、何度も何度も聴き直しては音を作り直し、こんな感じになりました。
この作品を通じて試したことがたくさんあるので、少しづつblogに記録しておこうと思います。
つづく

新年 おめでとうございます

1月 1st, 2009

年賀状を見てこちらをご覧いただいたみなさまへ
あけましておめでとうございます。
我らがバンドDFWは、結成10周年の節目にこれまで作り演奏してきたオリジナル曲を残そう!ということでレコーディング活動を去年から行っております。メンバそれぞれが社会人ということで、限られた時間でこつこつ作業を行い、昨年は6曲の作品を公開することができました。
■作品公開のサイトはこちら
http://musictrack.jp/user/14351
まだまだ作品作りは続きます。だんだん昔の曲に遡って、前のバンドで書いた曲なども公開する準備を着々と進めております。気が向きましたら、ちょくちょく上記サイトに訪問いただければ幸いです。
今年もよろしくお願いいたします。m(_._)m
hshima

レコーディングセミナのメモ(その6)

12月 28th, 2008

 最後なので、書ききれなかった雑多な話を。
・録った音は、処理等ではそんなに変わらない。録音にはこだわること。ただ、そうはいっても好きなマイクや好きな楽器を好きなときに用意なんてプロでもそうはいかないので、そこにあるもので録れた音をどう生かすかを考えること。
・80年代から90年代前半の業界では、生ドラムのようだか実はサンプリングというのが非常に流行ったらしいです(生身のドラマーが叩いた音からトリガでサンプラを鳴らす手法)。こういう音が欲しい、というなら、その当時と同じ手法で録らないとその音にはなりません。
・演奏自体も大事。演奏に強弱がありすぎたり、曲を通して一定のレベルでなかったりすると、やはりその通りの音しか録れない。叩く音が弱いままだと、他の音のかぶりが相対的に大きくもなる。
・デジタル録音では、金物は名一杯のボリュームで録らないこと。どうせデジタルのボリュームで絞ることになる。デジタルボリュームは音質に関与することを理解し、なるべくボリュームをいじらなくてもバランスが取れるような録音にするのが理想。
・曲に一発だけチャイナシンバルが入るような場合、その一発のためにミキサセッティングを考えるのもあれなので、そういう場合はチャイナシンバルだけ別録りすると良い。分離も良く、強調感を出しやすい。
・ドラム録音時のドラムセットは、なるべく壁に真正面に向かい合わない方が良い。壁同士で共鳴する場合があるため。可能ならば壁からは斜めでセッティング。
というわけで、レコーディングセミナのネタは以上です。ためになる内容ばかり、次のドラムレコーディングで多くを試してみたいと思います。
つづく

レコーディングセミナのメモ(その5)

12月 27th, 2008

このネタもTAM,HH,SD,トップと続いたので、残りはBDですね。

081207Recセミナ_5.jpg

 AUDIO TECHNICAのATM25を穴の中に突っ込み、奥の皮に近いところを狙っています。今回はロックドラムのセッティングということなので、アタックを強めるためにそうしています。BDの中に入れるのは、たいていダイナミックマイクです。コンデンサマイクは中に入れると痛みが早いので、まず使わないとのこと。ただし、外の皮をオフで狙う場合はコンデンサマイクを使うことがありますが、それでも痛みが早いので、BD専用(痛んでもあきらめがつく)ものを用意されるそうです。
 特にBDは、チューニングミュートなどで余韻をコントロールすることが重要。曲調にもよりますが、タイトで音数の多いBDの場合に、「ボーン」なんて余韻が長いとうるさくなってしまいますからね。今回はヘッドにガムテープをべたべた貼って余韻を押さえていました。BD、TAMのように音程が付いた音は、長く残ると他の楽器との不協和音が長く続く恐れがあるので、注意が必要です。
つづく

レコーディングセミナのメモ(その4)

12月 20th, 2008

。。。ちょっと間が空いてしまいましたが、まだネタが残っていますので続けます。今回は、トップのマイクのお話。CLOUD9さんでは、RODEのNT5という2本でセットの超高性能コンデンサマイクをお借りすることができます。とてもクリアで良い音が録れるこのマイク、稲田先生はこのようにマイキングされました。

081207Recセミナ_4.jpg

 私はこれまで、本や雑誌でセッティングされているのを見た記憶を頼りに、2本のマイクの間を離して真下に設置していましたが、今回は2本のマイクを交差するように、しかも外向きです。
 ドラム全体を録る目的で立てたトップのマイク2本を、MIXの際にパンでLRに振る場合、そのマイクの離れた間隔が聞く人の”頭の大きさ”になる、という説明です。おもいっきりドラムをLRに広げて音像を埋めたいのならば、この写真のように自分の頭の大きさに合わせて、マイクを外側に向ける。私がこれまでやっていたように、2本のマイクを離してしまうということは、音像的には自分の頭と同じ大きさのドラムセットがたたかれている様子を聞くような感じになる、すなわち、中央でまとまった形の音になるということです。後から、左右にいろんな音を貼り付けるつもりならばあまりドラム音を広げない方が良いかも知れませんね。でも、あの左右に広がるマイキング、次回試してみようかなっと。
つづく

レコーディングセミナのメモ(その3)

12月 13th, 2008

お次はスネアです。

081207Recセミナ_3.jpg

スネアは本当は、真上からど真ん中を狙って録るのが音としては一番なのですが、それじゃ演奏の邪魔になります。そこで、私はいつもななめから中央に向かってマイクを向けていましたが、プロは端から結構角度をつけて狙っています。何故かというと、マイクには音の波を受ける方向があり、スネアの出す音の波の方向に合わせると良く録れるからだそうです。理にかなっていますね。皮の音ではなく、リムショットを録るならば斜めということになるのでしょうか。ということは、私が斜めから中央を狙う、というのは意味がなかったのですな。勉強になりました。
つづく

レコーディングセミナのメモ(その2)

12月 12th, 2008

次はハイハットのセッティングです。

081207Recセミナ_2.jpg

今回は、SUREのSM57で上から中心近くに向けて狙っています。楽器のどこでどういう音が鳴っているのかを理解し、録りたい音の方向にマイクは向けます。さて、ハイハットはいったいどこが鳴っているのでしょうか?金属板は外側の方が大きな音なのでしょうが、たぶんここはスティックと金属の当たる音や、上下のハイハットの合わさったり離れたりするところも加味してのポイントなのでしょう(と勝手に理解)。
ところで、ハイハットのこういう位置にマイクを置くと、まぁ間違いなくスネアの音がかなりかぶります。ドラムレコーディングでは、楽器間で完全なセパレート録りは不可能なのですが、ここはプレイヤーが演奏しやすい位置にして録音はある程度我慢するか、エンジニア側の録りたい音のこだわりのためにプレイヤーには演奏しにくいセッティングでたたいてもらうか、プロの世界でも考えちゃうところだそうです。
コツを一つ。ハイハットのマイクは直角にしない方が良いとのこと。なぜならば、ハイハットのオープン→クローズ(逆も同じですが)をすると、ドップラー効果で音程が動いちゃうらしいです。へーへー。。。(略)
SM57ネタとしては、ロックの人は全てのパーツをこのSM57で録ってしまうという場合が多いらしいです。ワイルドに録れるのでしょう!何となく想像できます。
つづく

レコーディングセミナのメモ(その1)

12月 11th, 2008

 12月の最初の日曜日は、近所のスタジオCLOUD9さんにて「ドラムレコーディングセミナ」なるものがあり、参加してまいりました。講師はプロでご活躍の稲田範紀さん!スタジオで借りることの出来るマイクをはじめとした機材だけで実演してくれました。また、私の知らないお話をたくさんしていただき、書き留めたメモは手帳7ページ分!というわけで、小出しにこの日聞いた話をかいつまんで記録しておきたいと思います。

081207Recセミナ_1.jpg

これはTAMのマイクセッティング。マイクはゼンハイザーMD421のくじら君です。セッティングのことよりも何よりも、このマイクの下は回るようになっており、それはフィルタの設定だということを私は初めて知りました。もう知らぬは一時の恥知らずメ状態です。この前これ使ったけど、そんな設定気にしていなかったぁぁぁ。。。orz。とにかく楽器を録る場合は(M)に設定、ですか。
ここで教わったのは、マイクには集音方向があるので留意すること、です。一般的にはメーカー名が書いてある方が前とのことです。TVやMusic Videoなどでテレビカメラ側(客席側)にマイクの名前が出ている場合がありますが、あれは見た目優先でやっているもので、実際にあの方向に置くとボーカルの録音はできません。へーへーへー(略)。。
さらに、マイクの先端のあみあみやスジなどは、そのマイクの指向性を定めるためのデザインだそうです。だから、セッティング時にマイクのあみあみやスジにマイクスタンドや何かがかぶるようなことをすると、とたんにマイクの指向がなくなるとのこと。よくボーカルマイクであみあみを手で覆ってハウリング起こしているカラオケボーカリストいますが、そういうことなんですね(^o^)
つづく

第三回ドラムレコーディング その4

11月 29th, 2008

 今回は、ドラム奏者のモニター環境について書きます。
 クリックやみんなの演奏と合わせるわけですから、モニターは非常に重要です。他のパートや自分の音が良く聞こえなかったりすると、ベストな演奏ができません。
 ものの本には、演奏者の手元で本人がボリューム調整できるようにするべきだ、と書いてありましたので実践しています。モニタ用のミキサーを持参し、ドラム奏者の真横にこのような感じで設置しました。

081123_DR_MON.jpg


 これ以外に、録音成果を二人で確認するためにスタジオのアンプにもD3200のモニターアウトを接続しています。録音するときはD3200側のモニター出力をミュートです。私はというと、iPODで使っているイヤフォンを使用。なぜならば、ヘッドフォン2つも持ってないからです。でも、特に不便はありませんよ。
つづく

第三回ドラムレコーディング その3

11月 28th, 2008

 つぎに、スネア録りです。スネアは、表と裏にそれぞれマイクを当てる、というのが定石になっているようで、先日購入したSURE SM57の添付マニュアルにもそうするように書いてありました(英語で)。

  てなわけで、私も実践してみましたぜ。表はスタジオのレコーディングマイクレンタルセットに3本も入っているゼンハイザー社のMD421MK2を、裏は持ち込みのSM57を、それぞれ同じ角度になるようにセッティング~!

081123_DR_MIC_SD2.jpg

 録音したものを聴いてみましょう。最初は表面のみ、次に裏面のみ、最後に両方のMIXが継ぎ目なく流れます。

#us_sd1.mp3

 裏はスナッピーをしっかり拾っています。MIXの音は、あーこれこそその昔レコードで聴いたスネアの音です!次からはもうスネアのヒラメ貼り?外せませんね。
 ところで、こういうセッティングにする場合は、位相を気にしなければなりません。音は波ですから、プラスとマイナスがぶつかると打ち消し合っちゃいます。D3200では、EQのページに位相設定のタグがあるのでそこでスネア裏面マイクの位相を逆(Reverse)にするだす。

081123_DR_SDNR.jpg

4トラック目がスネアの裏面です。
 ついでに、この位相を合わせないとどういうことになるか?試してみました。前半が位相をあわせていないパターン、後半が位相を合わせたパターンです。

#us_sd2.mp3

 位相を合わせないと、なんか芯がない音になったの、わかりましたか?
つづく