Sunday, December 22, 2024 07:57

レコーディングセミナのメモ(その6)

 最後なので、書ききれなかった雑多な話を。
・録った音は、処理等ではそんなに変わらない。録音にはこだわること。ただ、そうはいっても好きなマイクや好きな楽器を好きなときに用意なんてプロでもそうはいかないので、そこにあるもので録れた音をどう生かすかを考えること。
・80年代から90年代前半の業界では、生ドラムのようだか実はサンプリングというのが非常に流行ったらしいです(生身のドラマーが叩いた音からトリガでサンプラを鳴らす手法)。こういう音が欲しい、というなら、その当時と同じ手法で録らないとその音にはなりません。
・演奏自体も大事。演奏に強弱がありすぎたり、曲を通して一定のレベルでなかったりすると、やはりその通りの音しか録れない。叩く音が弱いままだと、他の音のかぶりが相対的に大きくもなる。
・デジタル録音では、金物は名一杯のボリュームで録らないこと。どうせデジタルのボリュームで絞ることになる。デジタルボリュームは音質に関与することを理解し、なるべくボリュームをいじらなくてもバランスが取れるような録音にするのが理想。
・曲に一発だけチャイナシンバルが入るような場合、その一発のためにミキサセッティングを考えるのもあれなので、そういう場合はチャイナシンバルだけ別録りすると良い。分離も良く、強調感を出しやすい。
・ドラム録音時のドラムセットは、なるべく壁に真正面に向かい合わない方が良い。壁同士で共鳴する場合があるため。可能ならば壁からは斜めでセッティング。
というわけで、レコーディングセミナのネタは以上です。ためになる内容ばかり、次のドラムレコーディングで多くを試してみたいと思います。
つづく

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